年末が近づき、家の大掃除をし始めているところなのですが、普段使用しているMacのストレージ容量がいっぱいにも関わらず整理していないなぁと思い、Macの大掃除もやろうと思い立ちました。(参考:Macでメモリ解放を行う1番良い方法はアプリか再起動か「sudo purge」コマンドのどれ?)
僕の所有しているMacBook Proは256GBのSSDを搭載していますが、現在は30GBほどしか空き容量がありません。(ご自身のMacの使用容量は、リンゴマーク→このMacについて→ストレージで確認できます。)
その他に130GBも使っている…システムなどのファイルやキャッシュファイルでそんなにいくのか…と思い、これらを全て整理することにします。
※「35.48GB空き」からスタート!この数字をよく覚えておいてください。
※4000字強の超長文になってしまいました…。
Macのストレージ不足を解消するための方法は「不要なデータ・ファイル削除」「必要なデータは極力外部ストレージ or クラウドに」の2つ
大掃除と同じで、部屋を広くするためには不要なものを捨てて必要なものを整理する、です。
Macの場合も同様で、いらないファイルやデータは極力削除し、必要なデータも出来るだけ外部ストレージやクラウドに逃がしてあげることで、本体の容量を減らすことができます。
不要なデータ・ファイル削除:Finderの中身を整理する
ゴミ箱に入っているファイルはこの世で一番いらないデータなので、即刻削除する
Macにはゴミ箱という機能がありますが、ここにファイルを放り込んだだけでは本体ストレージ容量は減りません。
お部屋の大掃除をした後、ゴミ出しをしなければ意味が無いのと同じです。
という訳で、削除後のストレージ容量を確認。
(空き容量) 35.48GB → 35.41GB ……!?
なぜ減る…?ゴミ出しして空き容量が減ったぞ…。ま、まぁ良しとします。
Downloads(ダウンロード)フォルダの不要なファイルを全て削除する
次に、不要なファイルの宝庫が「Downloads(ダウンロード)」フォルダです。
特に不要なのがインストーラで、一度アプリをMacにインストールしてしまえばアンインストールするまで必要のないファイルです。
また、何度も同じファイルをダウンロードして、download(1).dmgみたいなファイルが無限にある可能性大です。
また、サイト運営者にありがちなのが「画像ファイルの置きっぱなし」です。
僕は2012年から色々なサイトを運営してきたため、アイキャッチ画像など無料素材画像が山ほどあります。
サーバーにアップロードしてしまえば保存しておく必要は無いので、全て削除することにします。
今回、必要なファイルは外部ストレージかクラウドに逃がす前提のため、本当に不要なファイルのみ削除対象としました。
結果、以下のようになりました。
35.41GB空き → 34.13GB空き!!??
ファイルを削除したのに空きが減らないということは、バックアップでも残ってるのか?と思い、ここで異変に気づきます。
バックアップが10GBも増えてる!これか!
という訳で、データの整理を終えて最後にバックアップファイルを全て削除します。(バックアップファイルの容量が増えた分でを参考に整理を続けます。)
Desktop(デスクトップ)のファイルを整理する
デスクトップ上のファイルも、普段使うもののみ残して全て整理してしまいましょう。
僕はデスクトップには何もファイルを置かない主義なので、こちらは割愛します。
書類、ムービー、ミュージック、ピクチャフォルダのファイルを整理する
最近は全てDropbox上にフォルダを作成して管理している or 外部ストレージに移管していたため、あまりありませんが昔のローカルに置いていたファイルでいらないものは全て削除します。
※ほぼストレージ容量は変化ありませんでした。(というのも、写真等必要なデータが多く、外付けハードディスクドライブ(HDD)に移すことにしたため。)
不要なデータ・ファイル削除:アプリケーションを整理する
続いて、不要なアプリケーションを削除します。
Finderのアプリケーションフォルダを開き、いらないアプリを全て削除しましょう。
バックアップが7GB増えたので、これも後で一括で消去します。
不要なデータ・ファイル削除:「その他」に該当するファイルを整理する
Finder上だと見えないシステムファイルなどが「その他」に該当するのですが、「その他」に該当するファイルの中でも大きな容量を喰っているのが以下2つです。
iOSデバイスのバックアップファイルを必要なもの以外削除する
/ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backupに存在する、Backupの中身が必要なければ削除しましょう。
ちなみに僕のBackupフォルダの中身は20GB程度ありました。
そこで、iTunesのバックアップファイルを見てみます。
何やら、同じiPhoneのバックアップファイルが2つ生成されています。
iPadのファイルに鍵が掛かっていないのはなぜだろう…というのは置いておいて、古いバックアップは削除します。
ビンゴでしたね!10GBほど削減できました。
そして、Backupファイルを見に行く過程で、ストレージ容量バカ食いしているファイルが存在することに気づきました。
VirtualBoxの仮想環境用にダウンロードしたWindowsファイルで27GBも消費していた!
VirtualBoxで27GB!?
まだ仮想環境作っていないし、何だろうこれは…と思って開いてみると…。
Windows7.vdiファイル!
そういえば、VirtualBox上でWindows7を動かそうと思ったんですが、重すぎて断念した事件があってそのままにしていました…。
今はハイエンドデスクトップPC(Windows10)を所有しているので、CentOSもいらないので削除します。(参考:ドスパラ人気BTOデスクトップPC vs 同一PCパーツ価格.com最安値組み合わせ)
「その他」に関連するファイルを削除して、現状進捗こんな感じになりました。
バックアップと合わせて、80GBほど確保できそうです。
必要なデータ(普段は使わないもの)は、外付けドライブかクラウドへ退避させる
さて、ファイルの整理が終わったところで、このMacには必要なファイルのみが残っているはずです。
それらを今回は全て外付けドライブ(HDD)に退避させ、本体側のデータを削除することにしました。
整理中に出てきたファイルは移すとして、容量の大きいiTunesとiPhoto(写真)のデータを外付けドライブに移す方法を纏めます。
「iTunes」のデータを丸ごと外付けドライブに移す方法
僕の場合、iTunesで利用しているデータが35GBほどあります。(音楽データに加え、動画データも多くあるため。)
これらを全て外付けドライブに移せば、かなりの容量節約になります。
ミュージック > iTunes フォルダを丸ごと外付けドライブにコピーすればOK!
ミュージックフォルダ内の「iTunes」というフォルダをそのまま外付けドライブにコピーすれば、OKです!
その後、iTunesを起動する際に「alt/option」キーを押しながら起動し、「ライブラリを選択」を選んで外付けドライブの「iTunes」フォルダを指定しましょう。
この外付けドライブの「iTunes」フォルダを指定して問題なくiTunesのデータが読み込めていれば、本体側のiTunesフォルダを削除しましょう。
「iPhoto(写真)」の写真やムービーを外付けドライブに丸ごと移す方法
iTunesのデータを移した時と基本変わらず、ファイルをドラッグ & ドロップするだけです。
ピクチャ > 写真 Library.photoslibrary を外付けドライブにコピーし、iPhoto Library.photolibraryは削除する
なぜ2ファイルあるかというと、これまで「iPhoto」という写真管理アプリの名称がいつからか「写真」に変わっており(確かEl CapitanかMarvericks)、それにより2つのファイルが生成されているからです。
※中身を見る限り「写真 Library.photoslibrary」にiPhoto分のデータも入っていたので、iPhotoの画像は全て削除しました。
そして、iTunesの時同様「写真」アプリをalt/optionキー押しながら起動し、「その他のライブラリ」から外付けドライブにコピーした「写真 Library.photoslibrary」を選択して起動し、データが問題なく読み込めているかを確認して元データを削除します。
ちなみに、外付けドライブは「カクうす」という軽量のHDDが個人的に超オススメです。
参考:外付けポータブルHDD(ハードディスクドライブ)おすすめは「カクうす7」
最後にローカルスナップショットを削除する
ここまで、ファイルをゴミ箱から消去してもゾンビのようにバックアップの容量が増えるだけで、ストレージの空き容量はあまり変化していませんでした。
それは、Time MachineがMac上に自動的に貯める一時的なバックアップファイル「ローカルスナップショット」に由来するものでした。
このファイルは一時的に保持しておくものなので、1週間以上保持されないのですが、大掃除した気分にならないので削除してしまいましょう。
ターミナルでコマンド入力し、ローカルスナップショット機能を切る
以下コマンドを入力すると、Time Machineの自動バックアップ機能(ローカルスナップショット)をオフにできます。
sudo tmutil disablelocal //オフにする sudo tmutil enablelocal //オンにする sudo tmutil disablelocal && sudo tmutil enablelocal //オフにしてすぐオンにする
僕は、Time Machineのバックアップ機能は利用したいので、一番下のコードを実行しました。
ちなみに色々作業した上での、コマンド実行前がこちら。
このバックアップファイルをコマンドで削除すると…。
35.48GB → 131.51GBの空き容量に!75GBの削減に成功!!
かれこれ4時間くらい記事を書き始めてから経っていますが、無事Macの大掃除も終えて清々しい気分になりました!(白目)
内部の掃除を終えて、どうしてもストレージ容量を減らせない方はポータブルHDD(外付けドライブ)「カクうす7」を購入されて、そちらにデータを逃がすことをオススメします。