アプリ集客を担当していると、アプリのアップデートのたびに計測用ツールのSDKが正しく動作しているかを調べる必要があります。
その際、基本的に検証用端末にサンドボックスモード(世にリリースしていない状態)のアプリをインストールし、それで「インストール」と「各アクション」のテストを実際に行います。
年々、AppleはiPhoneでの広告ID情報の取得を厳しくしており、iOS10からは追跡型広告を完全にシャットアウトできます。
今回、iOS端末のIDFAをリセットする機会があったので、なぜリセットする必要があるのかとその方法をまとめます。
iOSの広告識別子「IDFA=Advertising Identifier」により計測ツールは端末を一意に特定する
正直アプリの広告計測を書いていくと、計測ツールや配信媒体によって大きく異なるのでここでは割愛しますが、基本的に現在のiOSアプリはAppleの方針によりIDFA以外を利用した広告配信による端末特定を禁じられています。(UID(端末ID)など他のものを端末判別のキーにしていると、リジェクトされます。)
それに則り、現存するアプリ広告の計測ツールはどれもIDFAにより、インストールと初回起動以降のアクションを紐付けています。
検証用端末にはサンドボックス状態のアプリが何度もインストールされており、IDFAをリセットすることにより計測ツールにこれまでとは別のインストールであると認識させ、各イベントのテストを行うことができます
インストールや予約といった、アプリ内で設定しているイベントを計測ツールで計測するためのテストを行うには、広告識別子をリセットする必要があります。
これをやらずにテストを行うと、計測ツールがいつまでも”初回起動”であると認識せず、場合によっては件数として上がらないツールもあるのではないでしょうか。
このIDFAをリセットするためには「設定」アプリの「プライバシー」をクリックし、「広告」の中の「Advertising Identifierをリセット…」にて、新しいIDFAに変えることができます。
詳しい方法については、「同じ広告が何度も出てしつこい!Google Chrome(クローム)で追跡型広告を消す方法」という記事で細かく書いていますので、参考にしてみてください。
アプリ担当者はぜひ気をつけましょう。