Yahoo!による一休TOB(株式公開買付け)が空売りした人の息の根を止めた話

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2015年12月18日、衝撃の発表がありました。

Yahoo!が一休.comを運営する東証一部上場の一休をTOB(株式公開買付け)すると発表しました。

Yahoo!はYahoo!トラベルを事業として持っており、業界の中堅である一休を買収することにより、国内二大巨頭である楽天トラベルとじゃらんを攻略しようという形でしょうか。

僕は学生時代、資金100万円でデイトレードに勤しんでおり、毎日決算pdfを読み漁って銘柄を探していたので、このTOBを別の視点から見ていきます。

今回の株式公開買付けにより、株式市場では多数の死人が出ることとなりました。

株式取引の視点から、今日の悲劇を書いていきます。

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Yahoo!による一休TOB(株式公開買付け)後の一休の値動きは、寄らずのストップ高確定

現在(12/18)の一休の株価は「2411円」。

Yahoo!の買付け価格は「3433円」。

買付け期間は「12/16〜2016/2/3」まで。

ちなみに報道によると、Yahoo!は現在一休株を1株も取得していないとのこと。(参考:ヤフー、一休にTOB 一休は上場廃止へ 17時30分から記者会見)

そのため、このまま公開買付けが進めば、一休はYahoo!の完全子会社化となり上場は廃止されます。

なぜ、明日以降一休は寄らずのストップ高になることが確定しているのでしょうか。

買いは家まで、売りはまで

昔から、株式市場の格言として「買いは家まで、売りは命まで」という諺があります。

信用取引というものを知らない方も多いと思いますが、自分の入金金額により株式の借り入れを行って取引を行うことができる取引手法があります。

“架空の”株式を、入金金額の3倍まで扱うことができるようになります。

一般的な株取引は現物取引と言われ、株券を安値で買って高値で売ることで利益を得ます。

しかし、信用取引の場合、高値で売って安値で買い戻して利益を得ることも可能です。

今回、命まで削られそうなのがこの”売り”で一休株を取引していた人です。

今の株を持ち続けていれば「2411円」のものが「3433円」になります。この株、あなたは売りますか?

今回の場合、来年の2/3にはYahoo!が3433円で一休株の全てを買い取ることを約束しているのですから、今一休株を買いで持っている人は売る理由が何もありません

(値動きにより、公開買付け価格よりも高騰した場合は売り抜ける可能性もあります。)

しかし、今日一休の売り玉を持っている人は大変です。

自分の持っている株は2411円で売っており、2000円くらいで買い戻せば利益出るな〜と見込んでいた矢先、Yahoo!が3433円で買うことを約束してしまった訳です。

ですが、誰も買戻させてくれません。

そりゃそうだ。

2000円のお札があって、しばらく持っていれば3000円になることが分かっているのに、今の値段で手放す人なんていません。むしろ、さらに買いたいと思う人がほとんどです。

少しでも公開買い付け価格より安値で買えれば、持っているだけで3433円以上になることをYahoo!が保証してくれているのですから。

今売ってしまっている人は、震える手で明日の株式市場にて買い戻しを狙いますが、恐らく公開買付け価格である3433円以下で買い戻すのは不可能でしょう。

最低売買株数は100株からなので、1枚(100株)売っているだけで10万円の損確定です。

信用取引する人が、あまり値動きの無い東証一部の株を1枚だけ売っているとは考えられません。

10枚売っていれば数日後には100万円の損です。

売りは損失により命まで持っていかれるというのが、よく分かると思います。

株価のチャートを見た時に、今一休を売っている人の判断は間違いだったのか?

結果論ですが、一休買収を予測することは不可能であったと考えられます。

Yahoo!は自社で旅行事業を持っていますし、ロジックとしては納得ですがまさか一休を買収してくるとは読めません。

それは置いておいて、今一休を売るという判断はどうだったのかチャートから見ていこうと思います。

ちなみに買収報道直前の市場の判断は”分からない“だった

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上記スクショを見ていただけると、信用買いと信用売りの発行株数がほぼ同じになっています。(買収発表は今日の15時以降で、株式市場の引けた時刻です。)

48万株。そう考えると相当数の株主(売り)が今回のTOBで捕まりましたね。

つまり、市場は一休の株価が上に行くか下に行くか読めていませんでした。

よく分からず、軽い気持ちで売りに入った人も相当いると考えられます。

それが一夜にして1枚で10万円の損ですから、株は怖いですよね。

チャートを見ると、長期投資なら売りの判断でも正解だった

一旦、一休の事業内容とか決算内容とか抜きにして、チャートから買いか売りか(僕なら)こう判断するなぁというのを書いていきます。

(直近の決算は非常に好調みたいです。中身見てないけど。SEOが非常に強化されており、楽天トラベルやじゃらんを差し置いて、検索順位の上位に来ているのを実感していました。)

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こちら、10年チャート。

一休は直近急騰しており、ここ10年のほぼ高値と言ってもいい株価。

ここからさらなる株価の増大を見込むのは難しい。

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上は3年チャートです。

うーん、何とも売らせたくなるチャートですねww

直近1年で出来高が急増し、株価は倍値まで急騰。

ヨコヨコ(上にも下にも株価が動いていない状態)な今は売りたくなるし、買いたくもなります。

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3ヶ月チャートを見てみると、12月に入ってからヨコヨコの状態が続いています。

ここまで見てくると、直近の好調な決算や事業内容は株価に織り込み済みで、ここから利益確定売りにより株価が下がると読む人もいるのではないでしょうか?

12月初旬の売りで一旦利益確定の売りは落ち着いていると判断した人は、売らずに済んだと思いますが。

という訳で、売りの判断は投資の教科書的には間違いではないと思います。

一休の場合、直近の状況では売りなのか買いなのか分かりません。どちらにもそれらしい理由を付けられます。(どちらかというと売りが優勢な判断になる?)

株式投資をする時は「買いか売りか分からない株には“絶対に”触らない

これに尽きますね。

勝つ投資ではなく、上手い人が皆実践している”負けない投資”を心がけたいものです。

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