先日の北海道の大停電以降、モバイルバッテリーの大切さを痛感していました。
情報のライフラインとしてスマートフォンの存在が非常に大きかったですし、停電時のバックアップ電源としてモバイルバッテリーがとても強力なことも実感したからです。
とりあえず手元にあった1万mAhのモバイルバッテリー1つでは心許ないことも分りましたので、追加で2万mAhクラスのものを探していました。
この容量になるとやはり安心感が欲しいと言うことで価格的には少々他社より高めではありますが、Ankerの製品の中で検討した結果、今回レビューするPowerCore II 20000をチョイスしました。
Amazonで4,999円で購入しています。
外見
パッケージはとてもシンプルで余分なものも入っていませんからかなり小さめです。その分、逆にズッシリ重い感じですね。大容量のバッテリーですから重量があるのは当然なのですが、サイズが小さい分感覚的にどうしても余計に重く感じがちです。
付属品はバッテリーの保護にも少し役立ちそうなクッション性のあるポーチと接続用のUSBケーブルが1本です。
PowerCore II 20000本体はやや厚みがありますが上から見た時の面積は小さめで、角が落とされてキレイに丸くなっている関係から鞄の中などにはするっとキレイに収まりそうです。
表面には滑り止めも考えてか細かい溝が掘ってありますが、実際には結構表面は滑ります。非常に高いエネルギー密度で電気を貯めていますから、モバイルバッテリーには衝撃などは厳禁。持つときには滑らせて落下させないよう注意した方がいいでしょう。
本体のみでも見た目が小さく見える分、やはり重量感、ズッシリ感はあります。
コネクタはバッテリー側充電用のマイクロUSBコネクタが1つ、電源供給用のType-A形状のUSBコネクタが2つあります。電源出力の1つは最大18W出力が可能なポートで、スマートフォンの急速充電規格のQuick Charge2.0に対応しています。
もう一つは従来の一般的な急速充電であるQuick Charge1.0対応のポートで、12Wまでの出力が行えます。
本体の側面には丸いボタンがついていてこのボタンの円周上には8つの白いLEDがあります。ボタンを押すと残りの充電容量がLEDの数で表示される仕組みです。モバイルバッテリーの充電中はこのLEDが点灯/点滅して、充電済みの容量などを表示してくれます。
まずはフルチャージ
手元にPowerCore II 20000が届いたときにはLEDが2つつく程度に充電された形でした。ですのでまずはフルチャージします。
一緒にQuick Charge 3.0対応で、PowerCore II 20000を急速充電できる同じくAnkerのPowerPort Speed 2も手配したのですが発送が遅れていて、最初の充電には間に合わず。
ですので最初の充電はQC1.0対応(5V、2A出力)のACアダプタを使用しました。
充電はだいたい5時間ちょっとというところでしたので、かなり高効率で充電が出来るようです。2万mAhと大容量のモバイルバッテリーですが再充電には思いの外時間はかからなそう。
どうやらQC3.0対応の充電器で5時間でフルチャージ可能、といううたい文句にウソはなさそうですね。
Xperia XZ Premiumを充電
バッテリーの残り容量が33%程度まで減ったXperia XZ Premiumを充電してみました。
QC2.0対応の18W出力のポートを使いましたが、フルチャージまでは2時間10分ほど。思っていたよりはちょっと時間がかかった感じはします。バッテリーの残量ゼロに近いところからだと3時間近くかかるかもしれません。
ただ、5V2A出力のACアダプタでの充電とほとんど変わらない感触で急速充電は出来ている感じですね。今回の場合は、QC2.0のメリットはあまり感じられない結果ではありますが。
Xperia XZ Premiumの内蔵バッテリーは容量が3000mAhちょっと。その2/3を充電しましたから2000mAh分ぐらいは電気が入ったはずです。ですが、PowerCore II 20000側の残り容量表示はLEDが8つついたまま。表示が正確だとするなら、12.5%以下しか電気を食わなかった、と言うことになるのでしょう。
さすがの容量の大きさと、充電の際の電力の変換効率の高さの賜物なのだと思います。
モバイルバッテリー側の充電の速さもですが、こういったあたりに有名メーカーのノウハウが活きているのかもしれませんね。