これまたちょっと意外な気がするのですが、実は今までボースにはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤフォンがありませんでした。
確かに完全ワイヤレスイヤフォンにはあまり積極的に見えなかったボースですが、QuietComfortシリーズを多数世に出しているメーカーだけに、ANC機能を搭載した完全ワイヤレスイヤフォンが今回初めて、というのはちょっと不思議な感じがします。
メジャーメーカーでは最後発クラスのタイミングですから、かなりしっかりとした作り込みを行なってきたと思われます。
今回はボーズ初のアクティブノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤフォン、BoseQuietComfort Earbudsを取り上げます。
自慢の独自アクティブノイズキャンセリング機能を搭載
既存のQuietComfortシリーズのノイズキャンセル性能は評価が非常に高く、とても評判が良い製品になっています。
この機能の血統を受け継ぐカタチで完全ワイヤレスイヤフォンにエッセンスを詰め込んだのがBoseQuietComfort Earbudsになります。
イヤフォン内部と外部に音を取り込むためのマイクを備えており、恐らくフィードバック方式とフィードフォワード方式のハイブリッドタイプのノイズキャンセリングを行なっているのでしょう。
ボーズ曰く「世界で最も効果的なノイズキャンセリング」とのことです。
ノイズ等を拾うためのマイクを利用することで、BoseQuietComfort Earbudsも外音取り込みが可能になっています。
オートラウドネス的な機能を搭載
人間の耳は聞こえる音のレベルによって周波数特性が変化する癖があります。基本的にはボリュームが小さくなると低音に対する感度が低下するように動きます。
BoseQuietComfort Earbudsはこの音に対する耳の感度の変化を補い、小さなボリュームでもバランスの良い音を聴くためのギミックとして、ボリュームを落とすと自動的に低域を増強する「Volume-optimized Active EQ technology」を搭載しています。
この機能と優れたノイズキャンセリング性能により、必要以上にボリュームを上げてしまって耳を痛めるリスクを大きく軽減できるはずです。
通勤電車や雑踏の中でイヤフォンのボリュームを高くしがちなのは、遮音が完全ではなくて周囲の雑音が入ってきて音楽などが聴きにくくなるの理由の一つです。
こちらは強力なアクティブノイズキャンセリング機能のおかげで影響を大幅に軽減できます。
さらに低ボリューム時に変化する耳の特性をVolume-optimized Active EQ technologyによってカバーすることで、どこでも耳に優しいボリュームでもバランスの良い音を聴ける、と言う訳です。
その他スペック
QuietComfort Earbudsはイヤーチップに独自形状のStayHear Maxチップを採用していて、装着感の向上に寄与しています。
遮音性能だけではなく、耳穴へのフィット性能も完全ワイヤレスイヤフォンではとても重要な要素になります。この独自イヤーチップのフィット性能も製品の使い勝手を引き上げてくれます。
操作系はタッチパネルを活用したもので、ジェスチャー操作により各種機能の呼び出しが可能です。
防水性能も持っていてIPX4級の能力を持ちます。
バッテリーライフはイヤフォン単体で最大6時間。充電機能付きの専用ケースで2回のフル充電が可能となっています。また、15分の充電で2時間利用が行える急速充電機能にも対応。さらにQiによる無線充電も出来ます。
Bluetoothの対応バージョンは5.1。対応音声コーデックはSBCとAACです。
価格は3万円程度が予定されています。