リスティング広告やディスプレイ広告といったネット広告で配信を行っていると、モニタリングしている指標が異常値を取ることがよくあります。(というより、日常茶飯事。)
そんな時、原因を早期に発見し、CTRを正常値に戻すのがアドテク担当者のやるべき仕事です。
そうは言っても原因を考える”回路”が出来上がっていないと、毎日の数値のブレに惑わされて本来やるべき施策が打てなくなるのは怖いですよね。
今回はCTRが異常値を取った時の考え方をまとめます。
広告指標の一つであるクリック率=CTRとは?その意味と計算式をまとめ
CTRが異常値を取った時の見るべきポイントは5つある
自社・他社がキャンペーンをやっている
例えばEC系だと、競合がセールやキャンペーンをやっているケースがあります。
その場合、タイトルや説明文を競合が変えている場合があります。
すると、自社製品を普段買いに来る人が競合のサービスに流れていることもあります。
逆もまた然りで、自社がキャンペーンやセールをやっている場合はCTRが急上昇しているケースもあります。
CPC(クリック単価)が高騰(下落)していて、掲載順位に変化がある
CPCが高騰している場合は、競合が入札を強めているケースがあります。
その場合、自社の広告掲載順位が落ちていると考えられ、CTRが順位相応の数値まで低下しているでしょう。
逆にCPCが下落している場合は競合が入札を抑えている可能性があり、CTRが順位上昇に伴って高くなっているはずです。
サービスの季節(曜日)要因で需要が高まっている
クリスマス商戦の時にEC系でCTRが向上するのは目に見えていますよね?
また、華金という言葉もあるように飲食業界では週末の方が予約件数が伸びます。
サービスの需要は広告効果に直結します。
季節や曜日要因によりCTRが増減することはよくあります。
Google(Yahoo!)のSERPSの変更があった
最後に、直近でGoogleの検索結果の表示に大きな変更がありました。
Googleのリスティング広告に大きな変更!右側広告枠は無くなり、左側枠は一部ジャンルで従来の3つから4つに
その結果、例えばPLAではCTRが高まっていると思われます。
ショッピング広告(商品リスト広告(PLA))がGoogle SERPS(検索結果)の変化により重要度を増している
あまり起こることではありませんが、SERPSの変更もCTRに大きな影響を与える要因となります。
CTRが急減した場合、原因を確かめるための時間は短いに越したことはありません。
これらの要因を確かめてみましょう。