サイト運営者の皆様は、どうしたらページの表示速度を早くできるかに頭を悩ませていることと思います。
かくいう僕も、何サイトも運営してきた経験があるため、ページ表示速度の最適化については取り組んでいました。
今回は、そもそもなぜページ表示速度がSEOにとって重要なのか。(検索順位に影響を与えるのか)
また、実際にどのようなツールを利用すれば自身のWebサイトの表示速度を測定することができるのか。
この際なので一挙まとめました。
Googleはモバイルフレンドリーアルゴリズムに「モバイルの」ページ表示速度を数ヶ月のうちに組み込む
ページ表示速度が2秒を超えるとユーザーの離脱率が跳ね上がる
サイトをお持ちの方であれば、何らかのアクセス解析ツールを導入していることと思います。
一般的なサイトであればGA(Google Analytics)を導入しているケースが多く、商用大規模サイトだとSC(Site Catalyst=Adobe Analytics)を導入しているケースもあるかとは思います。
その中で、大事な指標の1つが「離脱率(Bounce Rate)」です。
離脱率とは、サイト内にアクセスしてきたユーザーがどのページにも遷移せずにブラウザを閉じてしまう割合のことを指します。
検索エンジンは離脱率を含めた様々な要素をSEOの順位決定要因に取り入れている
2012年にGoogle SEO部門の担当者がページ表示速度を検索順位評価要素に入れていることを宣言(全世界対応)
ウェブサイトの運用に関わる人なら、Googleからの公式情報は気になるもの。
しかし、Googleは毎日検索エンジンのアルゴリズムのアップデートを行っており、その詳細のすべてを明らかにすることは絶対にしません。(Googleの根幹に関わる企業秘密であり、悪用されれば上位表示が誰でもできる状態になってしまうから。)
ですが、ページ表示速度を検索エンジンの評価対象に含めることはGoogleの担当者が公式に発言しており、間違いありません。(重み付けがどこまでなされているかは分かりませんが。)
ウェブサイトの表示速度が閲覧者の行動にどのような影響を及ぼすのか。
以下のインフォグラフィックをご覧ください。
1. 47%のコンシューマーは2秒以内にウェブページがロードされることを期待している
2. 40%が3秒以上ロードに時間がかかると離脱する
3. 79%の購買者が一度ウェブサイトのパフォーマンスに幻滅すると、二度と同じサイトから購入しようと思わない
4. 52%のオンライン購買者が、ページロード時間の短さがサイトのロイヤリティにとって重要であると述べた
5. 1秒の遅延(あるいは3秒の待ち)で16%のユーザーの満足度を低下させる
6. 44%の購買者が、サイトのパフォーマンスの悪い点を友人に話す。
如何でしょうか? サイト運営者が思っている以上にユーザーはページのロードにストレス・不快感を感じるのです。 かくいう弊社サイトに関しては、軒並み1秒以内のページロード速度を誇っております!笑(hotpepperとか、諸々) 弊社サイトのような大規模なサービスを運営している場合、大半がJavaで作られているために高速化が図れているのです。 (最近ではRuby on Railsに置き換えるサービスも増えてきました(ex. cookpadや価格.com)が、twitterではRailsから Javaにシステムを置き換えたりと、超大量のアクセス・データを捌く際にはJavaの方が安定性が高いというのがウェブ業界での常識ではあります。) 当サイトはwordpressにより構築されており、PHPとかいう化石のような言語で書かれています。 PHPで構築されているサイトはブログ等に多いですが、どうしてもページ表示時間が遅くなる傾向にあります。(PHPerの宿命です。僕はPHP嫌いです。) また、個人サイトの場合、サーバーの性能にページ表示時間が大きく左右されます。 管理人はお名前.comサーバーを使用していますが、色々対策を講じても2秒切れるかな、ぐらいです。さっさとXサーバーに乗り換えます。
お待たせしました。ページ表示速度の測定ツールをご紹介します。
1. Google Analytics
当サイトをご覧になっている方は、基本的にGoogle Analyticsを導入されていると思います。
手っ取り早くサイトの表示速度を確認するには、Google Analyticsが一番です。
コンテンツ⇒サイトの速度 から確認することができます。
2. Page Speed Insights
いや、Google Analytics導入なんて面倒くせぇわ!という方にオススメなのが、Page Speed Insightsです。
Googleが見やすくなったページ表示速度テストツール「think with Google」を発表!PageSpeed Insightsと数値は同じ
URLを入力するだけなのですが、実は表示速度だけではなく改善方法まで教えてくれる優れものです。(Google Developer Toolとして無料で提供されています。)
ちなみにWordPressでプラグインやテーマをダウンロードして使っている場合、どんなに頑張って対策しても良い数値になりません(笑) 現在新しいサービスを開発している僕ですが、Railsで書いています。PHPは滅びて。
TechAcademyを受講して改めて分かったプログラミングを上達するための3つのコツ
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3. GTMetrics
Page Speed InsightsがGoogle純正だったため、Yahoo!の検索エンジンに対する最適化の内容も知りたい時に使えるのが、GTMetricsです。
こちら、Page Speed Insightの結果とYahoo!の検索エンジン最適化の結果を両方表示してくれます。
ただし、ページ表示速度については疑問に残るところもあり、ブレ幅が大きくあまり参考にならないことも多いです。(当然測定を行うPCのスペックや回線状況によるためです。)
また、すべて英語のため、僕はPage Speed Insightsの方をよく利用しています。
4. ウェブ担当者forumの人が作ったブックマークレット(JavaScriptにより記述)
最後にご紹介するのが、ウェブサイト運用者やSEOの専門家なら絶対知っているサイト、ウェブ担forumの中の人が作ったブックマークレットです。
使い方は次のページをみてください。(http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/01/29/14562)
JSってブックマークレットで起動可能なんですね。初めて知りました(JavaScriptは嫌いです。読みにくくて。でも、SEM担当者なら知らなきゃダメかも。勉強します。)
以上、ツラツラとご紹介してきましたが、ページ表示速度はユーザーの利便性や離脱率に直結する重要な要素です。(しかも検索エンジンのロジックに入っているし。)
運営されているサイトを一度上記リンクより確認してみるのは如何でしょうか?(参考サイト:web担当者forum、SEO Hacks、海外SEO情報ブログ)