海外のブログサービスとして伸びているサービス「Medium」がついに収益化に動き出しました。
参考リンク:Medium で収益化に向けたβ版プログラムのご案内
これまでは広告の付与も出来ないブログサービスであったため、自分のサイトを持つというよりはMediumの1コンテンツを書き手が担うようなサービスでした。
今回、3つの大きな収益柱を作ることを宣言したMediumですが、日本で同様のサービスとして存在する「note」と同様の収益化方法も含んでおり、大丈夫なのか?という気もしますがその内容を見ていきます。
ブログ運営者としてGoogle AdSenseの効果が下がってきた理由を考察する(ディスプレイ広告)
「Medium」の3つの収益化方法を紹介
Advertising(広告)=企業の広告記事を一部パブリッシャー・ライターの記事に配信
今のインフィード広告(の中の記事広告)を、Medium内で影響力の大きい(多くのトラフィックを有する or 更新頻度が高い(?))パブリッシャーやライターに対して配信するというもの。
今はβ版の機能ですが、いずれ全ユーザーに開放するのでは?と思われます。
記事広告は徐々に広がっていますが、Mediumの発表にも書いてある通り、コンテンツの雰囲気を損なわない(広告感が少ない)広告配信になるため、通常のディスプレイ広告に比べてCTRやCVRが良いです。
これは順当なマネタイズ方法ですね。
Creative Partnerships(クリエイティブ・パートナーシップ)=ブランド・パートナーが有料コンテンツを発信できる
『高品質なnote』といった感じでしょうか。
日本でもMediumに似たサービスとしてnoteがありますが、こちらは有料コンテンツ作成を全ユーザーに開放した結果、情報商材のような中身の無いコンテンツが乱立するようになりました。
今回のMediumは「ブランド・パートナー」と書いてあるように、一部の高品質なコンテンツを発信するパブリッシャーのみに有料コンテンツ機能を開放するようです。
日本のnoteの事例を見ての決定ですかね笑
こういうメディアは、ある意味サイトのブランディングを崩さないようにしていくのが重要だったりする(古くからの利用者が離れないように)ため、少しずつの開放は理にかなっていると言えるでしょう。
Member-supported publishing(メンバーシップ)=一部パブリッシャーは月額制会員を取ることができる
noteにもある、月額制の会員制度を始めます。
これも上記同様、一部パブリッシャーのみ限定でスタートさせるため、noteのようにはならないでしょう。
noteと異なるのは月額制会員になった読者はパブリケーションの運営に関わることができるという点。(さらに追加の特典も用意するとのこと)
ユニークなのが、パブリケーションの運営を月額払えば行えるようになるという点。
ブログの読者にも権限を付与するということでしょうか。
恐らく文章や画像とかのコンテンツを上げられるようになるのかな?と思いますが、一番強い権限はパブリッシャーにあるはずなので、恐らくその承認が必要になるかとは思いますが。
「note」と「Medium」、今からやるならどっち?→Mediumだと思います
SEO目線で言うと、圧倒的にドメインパワーがMediumの方が強いURL構造になっており、同じコンテンツを書くなら恐らくMediumの方が上位表示させやすいはず
noteもMediumもWordPressやブログサービスのようにサイト構造のカスタマイズができません。
ですから、純粋に親ディレクトリのサイト構造とコンテンツに(検索順位が)依存します。
noteの場合はブログ記事のリンクorソーシャルからの流入を頑張るしかなさそうですが、Mediumの場合検索流入も狙えそうですね。
これから始めるならnoteよりMediumではないかな?