先日、海外SEOブログの鈴木さんがこんな記事を書いていました。
引用タグ(blockquote)を使用していても、重複コンテンツ対策にはならないとのこと。
これは僕が過去運営していたサイトで経験があるので、まとめておきます。
サイトの検索結果にサイトリンクを表示させる方法は無い?少ない記事数でも表示させたコツとは
初めて運営したニュースサイト(月間30万PVほど)が、引用タグ(blockquote)をきちんと利用してきたにも関わらず「低品質なコンテンツ」として手動ペナルティを受ける
ウェブサイトを運営している方であれば、恐らくほとんどの人がSearch Consoleにサイトを登録しているはず。(https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja)
現在2大検索エンジンであるGoogleとYahoo!ですが、裏側のアルゴリズムはどちらもGoogleのものになっています。
そのため、Googleからの検索順位を上げる = Yahoo!での検索順位を上げるに直結するため、サイト運営者は皆Search Consoleに登録して検索エンジンのクロールの頻度や、Fetch as Googleという機能を利用して新規ページをいち早くインデックスさせたりします。
サイト運営者、それもアフィリエイトサイトを運営している方が一番恐れるのが、Googleからの”手動ペナルティ“。
別のページで詳しく書きますが、不自然なリンクを獲得していたりプログラムにより自動生成されたページが主だと検索エンジンのクローラーに判断されると、ペナルティを課されます。(目視による手動ペナルティとアルゴリズムにより自動判別された自動ペナルティがありますが、本ページでは割愛。)
Googleはコンテンツの品質が低いとペナルティを与える
このペナルティ、実は人生で一度しかもらったことはありませんが、それは酷いものでした。
僕が2年前に運営していたサイトは、10,000PV/Dayくらいの規模のサイトに運営から4-5ヶ月で到達し、日々の広告収益も増え続けて浮付いた気分でいました。
ですが、とある記事がきっかけでサイトが大炎上。
1日のPVが90,000PVとかいう恐ろしい数値を叩き出しました。
火消しも落ち着き、一息ついたところにGoogleからメールが…(Search Console(当時はウェブマスターツール)はGoogle提供のツールなので、Gmailのアカウントが紐付く。)
Google神『あなたのサイトは「実質の無い低品質なコンテンツ」と判定されています』(細かいニュアンス忘れた。)
このメールをもらった直後から、今までトラフィックを獲得していた検索クエリからの流入がほぼ0に近い状態に。
当時はTwitterやFacebookで拡散させるバイラルメディアが出始めた当初でしたので、僕のサイトの流入はほとんどが検索流入でした。
ニュースサイトのアクセスの稼ぎ方(トレンドアフィリエイト)をマーケター目線で解説する
必死に原因を解明しようとサイトの修正を試みましたが、結局ペナルティは解除されず、原因は分からず仕舞いでサイトを閉鎖しました。(その後、中古ドメインとして看護師転職サイトに生まれ変わっていたのは笑いました。ペナルティ持ちのドメイン拾わせてごめんなさい。)
分かった仮説:Googleは引用タグ(blockquote)の有無ではなく、引用部分とオリジナル部分のコンテンツの比率で判断している
今振り返ってみると、当時はプログラミングの知識も無くSEOに関する知識も皆無。
引用に関してはblockquoteを使い、リンク先を合わせて掲載しておけばOKくらいの気持ちで運営していました。
ニュースサイトという特性上、どうしてもコンテンツ内に占める引用部分の割合は多めになります。
それが命取りとなりました。
Googleは引用部分と独自コンテンツ部分の適切な比率を明らかにはしていませんが、基本的に引用部分は出来るだけ少なくした方が良い
極端ですが、引用部分2,000字に対してコンテンツ1,000字書いていて、引用タグ使ってるからオリジナルコンテンツでしょ?とは言えないですよね。
当サイトの場合、基本僕のアドテクの知識のアウトプット・レビュー記事の投稿になっており、オリジナルコンテンツしか無いので手動・自動ペナルティに引っかかることはほぼありません。(それでも、場合によってはあります。詳細は別記事で書きます。)
それにしても疑問だったのが、なぜ”手動”ペナルティを受けたのか。
未だに発端は分かりませんが、以下の仮説を持っています。
“手動”ペナルティを受ける=閲覧ユーザーがGoogleに通報した可能性が高い。
※もちろん、Googleのクオリティチームによる目視のタイミングと被った可能性もあります。
運営していたウェブサイトはGoogle AdSenseによる広告を配信していました。
AdSense広告の右上には小さいメニューがあり、そこから通報することができます。
インターネットでは必ず、どんなサイトにも”アンチ”が存在します。
YouTubeで低評価が1つも付いていない動画って無いですよね?
また、こういうユーザーはGoogle等に通報することも多いです。
僕の場合、大炎上したこともあって結構多くのアンチユーザーを作り出してしまい、コメントで「お前のサイト通報したからな。広告貼れないようにしてやるよ」とか色々もらいました。
生粋のFPSゲーマーかつ上級者の僕は、プレイ中に敵から死体撃ちされたりファンメッセージ(主に外人からの暴言メッセージ)をよくもらっており、こういう煽りには慣れていましたし、それに比べれば可愛いものでした。
こう言ったコメントに関しては何とも思っていなかったのですが、Googleに通報されると話は別です。
Googleは問い合わせのあったウェブサイトの巡回は定期的に行っており(専門のチームもあります。検索エンジンのクオリティーを維持するために当然とも言えます。)、PVも多く稼いでいたこともあって目視のチェックが入ったのだと思います。
アフィリエイターで手動ペナルティにかかってしまった人、もしかしたらライバルサイトの運営者 or 商品購入ユーザーに通報されたかもよ?
もちろん上記は想像でしか無く、Googleの検索エンジンクオリティ維持チームによる目視のチェック対象に、PVが伸びていた僕のサイトが入ってしまった可能性もあります。
が、星の数ほどあるサイトの目視のチェックをGoogle社員が行うとしても限界があります。
ユーザーからの問い合わせの入ったサイトをフィルタリングし、そこからチェックを入れていく運用フローになっていても想像に難くありません。
もし自分のサイトが手動ペナルティにかかってしまった場合、通報された可能性がありますよ?
あなたのサイトは本当にユーザーのことを考えて作られたサイトですか?
レビューサイトなら、その内容の精査は行っていますか?
外注記事に適当なリンクを貼っただけで順位を上げたサイトでは無いですか?
見ず知らずの色々な人に見られ、かつ意思決定を行ってもらうからこそ、誠意を持ったサイト運営を行っていきたいですね。