なぜこれほどまでにX JAPANの音楽は世界中を魅了するのか

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12/1、日本ツアーを横浜アリーナからスタートさせたX JAPAN(※11/28に石巻で復興支援チャリティーコンサートも開催)。

1997年の12/31に解散し、翌1998年にはギターのhideが亡くなり、文字通り”伝説”と化したロックバンドのX JAPANですが、2008年に10年ぶりの復活を果たしてからこれほどまでに世界で活躍できたバンドが日本にこれまで存在したでしょうか。

今回の横浜アリーナでのコンサートを見てきた僕ですが、復活後はちょくちょくライブに参戦しています。

驚きなことに、復活してから年を追うごとに音楽性やパフォーマンスがパワーアップしているという点。

2009年の東京ドーム、2010年の日産スタジアム、2014年の横浜アリーナと参戦してきて、今回の2015年横浜アリーナでのコンサートが一番疲れましたし、ボリュームがありました。

YOSHIKIはグラミー賞のボーディングメンバーだったりゴールデングローブ賞のテーマソングをプロデュースしたり、X JAPANでもニューヨークの超有名なMadison Square Gardenで公演したり、ロンドンのWembley Arenaでの公演を来年い控えています。

YOSHIKIやTOSHI、PATA、HEATHそれぞれ50歳を超えていますし、SUGIZOも46歳。凄過ぎる。

今回は、なぜここまでX JAPANが世界で躍進できたのか、考察します。

参考:X JAPANのボーカルToshIの声を作業用BGMにしてきた僕が正しいことが証明された

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日本でのブレイクのマーケティング手法を海外流にアレンジして適用した

X JAPANのメジャーデビューは1989年。

それまでは地道に小さなライブハウスでツアーを続け(目黒鹿鳴館や、渋谷公会堂でライブしていた時代もありました。)、デビューから一気にトップスターへの道を駆け上がりました。

当時ロックバンド、特にヘビーメタルバンドは”色物”と見られることが多く、ブレイクしたバンドはほとんどいませんでした。

ビジュアル系」というセンセーショナルなキャッチコピー

髪を金や赤に染めた派手なビジュアルの彼らは、代表曲である”X”でボーカルTOSHIが「PSYCEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」と叫び、『ビジュアル系』という名前を広めた先駆者であると言われています。(詳しくはwikipediaをご覧ください。https://ja.wikipedia.org/wiki/X_JAPAN)

今では誰でもビジュアル系と言われれば、「ああ言う感じのバンドね」と認識ができます。

X JAPANのファンの多くは、他のバンドがビジュアル系と言われることを毛嫌いしますが。笑

そう。ここに、X JAPANがブレイクした決定的な要因があるのです。

自分たちの音楽性に絶対的な自信を持っていたからこそ、認知してもらうことが大事であると考えた(YOSHIKI談)

デビュー当時である1980年代後半、今ではMV(ミュージックビデオ)は製作するのが当たり前の時代ですが、当時は本当に珍しかったにも関わらずデモテープを作って配布していました。

ここまでプロモーションに時間をかけ、お金を使ったバンドもいないと思いますが、リーダーであるYOSHIKIは「どんなに音楽が良くても、聞いてもらわなければ意味がない」と語っており、マーケティングによる戦略的な勝利を血の滲む努力で勝ち取ったのです。

使っている楽器に関しても同様で、クリスタルドラムを作ったり、クリスタルのグランドピアノを作成したりと、世界観の構築を大切にしていきました。

(ドラムはTAMAで、1つ100万円はするそう。LIVEの度にダイブしてぶっ壊していますが。笑 ピアノはKAWAIで、会社内では「YOSHIKIくんのピアノ」と呼ばれています。

ブリトニースピアーズなどの著名アーティストのサインの入ったロスのスタジオにあるグランドピアノは、値段が付かないとのこと。)

hideのハートマークのギターも、音楽好きなら誰が見てもhideのギターと分かります。

Blue Bloodというアルバムでメジャーデビューした彼らは、当時のロックバンドでは10万枚売り上げることも難しかった時代に60万枚という大ヒットを飛ばします。

彼らは自分たちで自由に活動を行いたかったため、デビュー後すぐに自身でレーベル(エクスタシーレコード)を立ち上げ、今やモンスターバンドとなったGLAYやLUNA SEAをデビューさせたことは有名です。

また、たけしの元気が出るテレビといった様々なテレビ番組にも積極的に出演し、有名人のファンも非常に多いことで有名です。

ご両親の世代なら絶対に名前は知っていますし(好き嫌いは置いておいて)、小泉元総理大臣や塩崎元官房長官、麻生太郎外務大臣もライブに行っていたと公言しており、YOSHIKIらと写真を撮っていたりします。

今回のライブでは楽天の三木谷社長が行ったことをTwitterで呟いていました。(YOSHIKIと写真を撮っていますね笑)

スクリーンショット 2015-12-05 13.34.33

引用;https://twitter.com/hmikitani

(あれ?IPS細胞の山中教授も…?)

誰でも知っている。

これはマーケティング戦略の最終系とも言えるでしょう。

日本のアーティストが海外に進出するならば、英語でのコミュニケーションとPRが必須

X JAPANは解散前の1991年に活動拠点をロサンゼルスに移し、海外デビューを飾ろうとして失敗した過去があります。

当時のYOSHIKIは非常に悔しかったと思いますが、そこで学んだ経験を活かした形になります。

元々学業も優秀だったYOSHIKIは、ロスでの生活をスタートさせて20数年経ち、現在では母国語に近いレベルになっています。(暴走族に入っていたYOSHIKIは、会合に英単語帳を持ってきていたというエピソードも。)

ちなみに、1993年にメタリカやボンジョビ、マドンナといったスーパースターが使う、ロスにあるレコーディングスタジオを丸ごと買取ったのは有名な話です。(エクスタシー・レコーディング・スタジオ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA)

YOSHIKIはハリウッド音楽などのプロデューサーを務めたりと、高くその音楽性が評価されていることから海外での評価を着実に上げていき、満を持してX JAPANの復活と共に世界同時23カ国に新曲「I.V.」を配信。

ホラー映画で有名な「SAW」シリーズの主題歌になりました。

その後の新曲も当然全編英語になっていますし(元々解散前から英語の曲がほとんど)、FacebookやTwitter、Instagramといった全世界に簡単に発信可能なSNSも積極的に活用し、ソーシャルでのマーケティングでも成功していると言っていいでしょう。

もはや、彼らの活動自体が世界を見据えたマーケティングのお手本のようなものなのです。

X JAPANの音楽は誰にも真似できない独創性を備えた「π型」の楽曲

作詞作曲を担当していたリーダーのYOSHIKIは、4歳の頃からクラシックピアノを弾き始め、小学生でドラムを叩き始めました。

その結果、ドラムとピアノという一見相反する音楽性を両方身につけ、結果としてクラシックメタルという分野で日本に他にいないバンドになることができました。(YOSHIKIの生い立ちはwikipediaを参照。https://ja.wikipedia.org/wiki/YOSHIKI)

「π型」とは、関連付けられる2つの分野を極めること

ドラムの実力は折り紙付きで、千葉県でのベストドラマー賞を受賞したことから始まり、世界的にも認められています。

元Slipknotのドラマーで、ヘビィメタル好きなら絶対知っているJoey Jordisonと比べられるほど。

ピアノの腕前ももちろん腕前付きで、海外で単独でクラシックライブを行ったり、天皇陛下御即位10年奉祝曲を天皇陛下に贈ったりと、天皇陛下にまで認められる存在です。

ドラムだけならば、YOSHIKIと並ぶドラマーももちろんいる。

ピアノだけでも、もちろんいる。

でも、「ドラム×クラシックピアノ」だと、YOSHIKIが世界一と言っても良いレベル。

しかも両者のレベルが高く、独創的で世界中を魅了する音楽を生み出すことが出来たのです。

星野源についての記事も書いていますが、彼もYOSHIKI同様作曲家であり歌手であり俳優であり、文筆家でもあります。

1つの能力だけで飛び抜けるのは難しいですが、いくつも組み合わせればオリジナリティが発揮できるのです。

ToshI,PATA,hide,HEATH,TAIJI,SUGIZOといった、各領域を代表する”尖った“メンバー

出る杭は打たれる。

よく言われる諺ですが、それに対してYOSHIKIは「出る杭を打たせないぐらい出ちゃえばいい」と一言。(参考:http://logmi.jp/5532)

X JAPANのメンバーは、杭じゃないんです。”“なんです。極限まで尖った

怖くて誰も打てない。

TOSHIのハイトーンボイスは聴くものの心を震わせ、PATAのリフは聞くものを揺り動かし、hideのパフォーマンスはセンセーショナルで、HEATH,TAIJIのベースはドラムをかき消すほどに響き渡り、SUGIZOのギターソロやバイオリンは聞くものを別の世界に運びます。

メンバー一人一人がソロ活動でファンを大勢抱えており、それが集結したのがX JAPANというモンスターバンド。

めちゃくちゃになるかと思いきや、各メンバーを超える破天荒さのYOSHIKIが舵を取ると、世界にも例を見ないバンドが出来上がるのです。

CDが売れないと言われて久しい音楽業界ですが、その流れを読んでiTunesでの配信に絞って全世界で大ヒットさせ、SNSを使ったブランディングも成功させているX JAPAN。

今年は1997年以来の紅白歌合戦参戦も決まっています。ぶちかますとかライブでYOSHIKIが言っていましたが。笑

永遠のファンとして最期の時まで付いていきます。

次こそはVIP席で見るよ!(←横浜アリーナでは10万円でした。。。)

そして映画「We are X」が公開され、サントラが発売されています!!

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