「あの」ディスカバリーチャンネルの独自動画配信サービスDplayがイイ!

日本ではケーブルTVやCS系のスカパーなどで視聴できるディスカバリーチャンネルという放送局があります。本拠地はアメリカで衛星放送やCATV向けに番組を作っているところで、ドキュメンタリー系の番組にすごく強いチャンネルになっています。
このディスカバリーチャンネルが日本でも独自の動画配信サービス「Dplay」を開始しています。
しばらく前から試験的に無料配信を行なっていたのですが、つい先日有償プランがスタート。恐らくこれを持って正式な配信サービス開始となったのだと思います。
サービス開始のスタートアップキャンペーンで割引クーポンも配布されていましたので、スタンダードプランに登録して利用してみました。
強みはやっぱりドキュメンタリー系番組
Dplayで配信されている番組はディスカバリーチャンネルが持つ番組ライブラリすべてのものではありませんが、やはり中身を見てみると強いのはこの局ならではの強力な取材体制から来るドキュメンタリー系の番組です。
科学系、ネイチャー系など、日本の放送局だとNHK以外ではあまり取り組まないようなジャンルの、地道でしっかりした取材を行なって作られた良質な番組がたくさんあります。
NHKがBSで毎週やっているコズミックフロントなどとも協力して作られたと思われる番組もいくつもあります。
「クラッシクカーディーラーズ」もここで
マイク・ブルーアとエド・チャイナのコンビが旧車をレストアして売る所を見せる番組の「クラッシクカーディーラーズ」(原題:WHEELER DEALERS)も見られます。
もう15シーズン目に突入した長寿番組ですが、個人的にちょっと残念なのは14シーズン目からはメカニック担当がエドではなくなったこと。まあ、後任のアントも技術力はすごいと思いますけど。
そういえばエドって、世界最速の自走するソファーとか作ってギネスに載ってる人だったんですね。イギリス人って、そういうしょーもないネタを妙に頑張っちゃうイメージが。確か世界最速の「芝刈り機」作ったのもホンダUKだったと思いますし。
ちょっとお話が逸れましたが、この番組は最初期のシーズン1から全部見られますよ(プレミアムプラン)。
無料視聴可能な番組は基本各シリーズ1話目
Dplayはこれまでかなりの期間、恐らく配信のインフラのテストなどのための無料サービスを続けてきていました。
有償プランがスタートしたのに合わせて無料で視聴可能な番組数はかなり制限される形にサービス内容が変更になりました。無料プランではどの番組でも基本1話目のみが視聴可能になっていて、かなりはっきりとお試し専用のプランにポジションが変わっています。
ちなみに画質の方はなかなかに良好。しっかりとHD制作の番組もらしさが出ています。さすがに古いSD作成の番組だと画面にもレトロ感が漂いますが、動画データの圧縮由来の画質劣化は少ない感じです。
お値段
利用料金の方は全番組が見られるプレミアムプランは1,080円/月。一部の有償番組が見られないスタンダードプランは750円/月になります。
それぞれ会費を年払いすると2ヶ月分お得になります。
また、現在はスタートアップキャンペーン中で、登録する人は誰でも利用可能な利用料金が「永久」200円割引となるクーポンが配布されています。6月中旬までに登録してこのクーポンを利用すればプレミアムプランは毎月880円、スタンダードプランは550円になるわけです。
COVID-19の影響で週末お出かけなどもしにくい昨今、こういったサービスに登録して時間の有効活用を図るのもアリかもしれませんね。
個人的感想+α
テスト期間中の無償利用で数ヶ月、プラス1ヶ月弱の有償利用で感じたことは、スタンダードプランのポジションが少し微妙かなぁ、という感じです。
意外とプレミアムプラン専用の番組が多いのです。それでいて無償プランで視聴可能な番組がある程度ありますから、Dplayのサービス全体の中でのスタンダードプランの立ち位置が難しい感じになっているように思いました。
無償プランでは画質を落とすとか、そういった差別化はしてもいい気がします。
ただまあ、実際に視聴できる番組の質、量を考えると月550円は全然高いとは感じません。
基本的にサービスは今のところかなり安定していますが、動画を見ていて気になる点もなきにしもあらず。
無償プランでCMを挟む位置の関係なのか、Dplayでは1本の動画をいくつかのパートに分けてそれをつなぎ合わせながら配信しているような雰囲気です。有償プランを使っていてもそのつなぎ目で動画が数十秒から数分止まることがあります。
そのままサービスダウンしたり動画視聴が停止してしまうことはないのですが、切れている部分が動画の流れとは無関係のタイミングでブツッと切断されますので、微妙に気になるときには気になります。
大きな影響はないのですが、可能であればその停止時間は出来るだけ短くして欲しいところですね。
有償プランがスタートしたことでこれからディスカバリーチャンネルの本放送側の番組ライブラリからDplayに回ってくる番組がさらに増えると思います。その拡充にも期待しています。
スマートフォンにはDplay専用の動画視聴用アプリも準備されていて、一通りの機能は備わっている感じです。ただ、ダウンロード視聴の機能はこれまでのところ見つけられていません。このため携帯電話回線経由で番組を見る場合には通信データ量の消費に十分に注意する必要があります。
アプリのレビューを見ると番組視聴ウィンドウを横画面で固定できない、といった指摘も見られますが、この部分はAndroid 9、10の機能をターゲットにアプリを作るとこうなっちゃうのは仕方がないかなぁ、と思ったりもします。
Androidのこれらバージョンには画面の自動回転をさせず、必要な時だけユーザーの指示で一回だけ画面を回転させる機能が追加されているからです。こちらの機能をONにしておけばDplayアプリの視聴環境はかなり良好ですよ。