オーディオテクニカ、NC対応の完全ワイヤレスイヤフォンをCES 2020に

ガジェット, レビュー記事

オーディオテクニカのCES 2020関連のプレスリリース

ちょっと意外でしたが、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスタイプのイヤフォン、オーディオテクニカではこの製品が初となるようです。

今年のアメリカの家電見本市、CES 2020会場にて発表が行なわれた「ATH-ANC300TW」です。

完全ワイヤレスイヤフォンが今のBluetoothイヤフォンで最もホットなジャンルなのは言うまでもないと思いますが、それに加えて今は各種イヤフォンにおいてノイズキャンセリング機能の採用も盛り上がりを見せ始めています。

かつてはソニーの独壇場だったようなNC機能搭載のイヤフォンも、各社がその性能を競う状況になりつつあります。

完全ワイヤレスタイプのイヤフォンもその流れの中にあることは間違いはないのですが、特にバッテリー駆動時間の面で完全ワイヤレスとNC機能の両立はなかなか難しいはずです。

今回はオーテク初のNC機能搭載完全ワイヤレスイヤフォン、ATH-ANC300TWをご紹介します。

問題は消費電力&バッテリー駆動時間

元々完全ワイヤレスタイプのイヤフォンではバッテリーで駆動可能な時間に限りがあります。

イヤーピースのみの形状ですからハウジング内に組み込めるバッテリーのサイズに厳しい制限があります。ハウジングを大きくしてバッテリーの容量を確保すると重量も重くなり、装着感が落ちてしまいます。

そうなると耳へのフィット感のみでイヤフォン本体をホールドする製品だけに、使っている最中の不慮の落下の可能性が高くなってしまいます。

そういったかなり厳しい製品の特徴から来る制約がある中、さらに消費電力が大きくなるノイズキャンセリング機能を追加で加えるのがどれだけ難しいかは想像に難くありません。

それでもソニーやAppleなどが完全ワイヤレスタイプのイヤフォンにもNC機能を搭載するのは、この機能の有用性がかなり多くのユーザーに浸透したからなのかもしれません。

確実なニーズはある、と言うことなのでしょう。

実際に今のNC機能搭載イヤフォンならば、無茶なボリュームにしなくても電車や地下鉄の中、飛行機の中でもかなり快適に音楽が聴けます。

飛行機による移動ならNC機能ONで騒音を抑えることで、移動の際の疲れを大幅に減らすことも可能です。

スペック

ATH-ANC300TWは振動板には小口径5.8mmの振動板を搭載したダイナミック型ドライバーを採用しています。振動板には音速が速いDLCコーティングが施され、付帯音の発生などを抑制しています。

NC機能はオーディオテクニカ独自の「QUIET POINTハイブリッドデジタルノイズキャンセリング技術」を使用して、高い効果を期待できる作りになっています。

Bluetoothのバージョンは5.0。音声コーデックには高音質なaptXが採用されていて、そのほかにはBluetooth標準のSBC、iPhone系との相性が良いAACも使えるようになっています。

プレイヤーとなる機材との接続にはクアルコム独自のQualcomm TrueWireless Stereo Plusが使われていて、イヤーピースそれぞれが直接スマートフォンなどと接続を行なうようになっています。これにより余分な音の遅延を発生させにくくしています。加えて音切れの少ないより安定した接続を実現します。

バッテリー駆動時間は本体のみで約4.5時間。NC機能付きの完全ワイヤレスタイプとしてはなかなか頑張った数字だと思います。

ケース内蔵のバッテリーからは3回の充電が可能で、トータル約18時間のバッテリーオペレーションが行えるようになっています。

ケースの充電はUSB Type-Cコネクタ経由で行ない、フル充電までに約2.5時間です。

まだ日本での発売は未定とのことですが、国内での発売にも期待したい製品です。ちなみに価格の方はアメリカでは230ドル程度。日本では2万5千円クラスの製品となるでしょうか。