大きな災害が相次ぎ大規模な停電も発生しました。その結果、節電の意識が一気に多くの人に広まったと思います。
明かりをLED電球に換える、商品電力の小さな新しい家電に入れ替える等々、さまざまな工夫が行なわれたと思います。
そういった節電を進めるために機材の消費電力を確認できる手段があると何かと便利なケースが増えます。本格的な電力測定用の機材は結構高価ですが、かなり高精度で消費電力を測ることが出来ます。
ですが通常はそこまで精密に把握する必要はなくて、大体の数字が見えるだけでも機材交換の前後でどの程度消費電力を減らせるか/増えてしまうかの目安になると思います。
今回お手軽に消費電力をチェックできる機材を買ってみました。手元のパソコンの消費電力を見てみたかったんですよね。1500円+αぐらいからの予算で購入できるお手軽製品ですが、その使い勝手をレポートします。
今回入手してみたのはELPAの「簡易電力量計エコキーパー EC-05EB」です。
ちょっと大きめのたこ足風
今回購入したELPAのエコキーパーは、コンセントに挿して口を3つに分岐させるいわゆる「たこ足」をちょっと大きくしたような外観です。
本体正面に大きめのセグメント液晶がついていて瞬間消費電力などの数字が表示されます。
消費電力を測る電気製品を接続出来る口は1つ。本体側面についています。
壁にあるタップに接続して電力の計測を行なうには合った形だと思いますが、OAタップなどに接続するにはちょっと本体の大きさとタップの口の位置が問題になるかも。
OAタップだと隣の口と干渉しますし、他の口に刺したプラグと向きが別々になりますのでちょっとコードのさばき方を考えないと駄目なケースもありそうです。
瞬間電力だけでなく積算も可能
この製品のちょっといいところはその時々デバイスが消費している電力の瞬間値の表示だけじゃなくて、稼働している間の消費電力量の積算が出来るところです。
トータルで何kW電気を食ったのかの概算値を出せます。
またその積算値を元にして電気代や
CO2排出量の目安の表示も出来るようになっています。あくまで目安ではありますが、ちょっと面白い機能ですね。
この積算値はエコキーパーをコンセントから抜いても保持されています。積算値をリセットしてゼロから数字を測り直すには、手動でのリセットの操作が必要です。
この操作は簡単で本体についている3つのボタンを同時に3秒押し続ければOKです。
製品名にも「簡易」とついている理由の一つは消費電力計測の誤差などの観点もあると思いますが、もう一つ積算して計測できる電力量の上限があまり大きくないこともあるかもしれません。
合計130kWhが上限になっています。ここまでいくと表示がFull表示になって計測が行えなくなります。こうなったときにはリセットするしかありません。
消費電力が大きな機材を長期間モニターするような機材ではないと言うことですね。そこの割り切りは必要です。ただ、消費電力が大きな機材でも、時間を区切って積算電力量の計測を行なってそこから長期間の利用での電気代の推測は出来ます。
長時間動き続ける機材こそ省エネを
瞬間的に大電力を消費する機材も電気代にそこそこ響きますが、何気に電気代を押し上げているのは低消費電力でも長時間動き続けている機材です。例えば冷蔵庫とか。
そういった機材こそ効率化、低消費電力化がとても重要です。
著者のように1日10時間とかパソコンを動かし続ける人はパソコンの消費電力も馬鹿になりません。
エコキーパーのような機材を使ってよく使う家電製品などの消費電力を把握するのは、省エネの第一歩になると思います。