QC3.0対応2ポート出力のACアダプタ、AnkerのPowerPort Speed 2

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先日、災害対策の意味も込めて大容量のモバイルバッテリー、AnkerのPowerCore II 20000を購入しました。さすがに容量がデカいのでモバイルバッテリー側の充電に時間がかかりそう、ということで、モバイルバッテリーも急速充電可能なACアダプタも一緒に発注していました。

それが今回取り上げるAnkerのPowerPort Speed 2です。

スマートフォンなどがサポートしている急速充電規格のQuickCharge3.0対応のポートを2つ持つACアダプタです。2ポート同時にQC3.0の充電が可能で、最大40W近い電力の出力が出来ます。

まずは外観から

Anker PowerPort Speed 2はスマートフォンにオマケで付いてくる充電器のイメージで考えていると、サイズも大きく重量もかなり重い製品です。

多くのスマートフォン付属のACアダプタ/充電器はQuickCharge1.0対応で5V2A=10W出力のものではないかと思います。それの4倍近い電力の出力が出来るのですから、大きく重くなるのも当たり前と言えば当たり前のお話。

むしろこれだけの出力があってちゃちな製品のほうが怖い気がしますね。

本体サイズは大きいのですが、コンセントのプラグの向きと本体の幅の狭さから、テーブルタップに接続しても隣のコンセントとの干渉はほとんどないと思います。

重量的にも持ち運ぶことはあまり考慮していない製品かもしれませんが、コンセントのプラグ部分の折りたたみは出来ませんので、こちらの意味でも携行性はイマイチになっています。

この製品もパッケージはとてもシンプルでコンパクト。無駄な装飾がないのには好感が持てますね。

Xperia XZ Premiumを充電

こちらの製品でもとりあえず手元のスマートフォンを充電してみました。

Xperia XZ Premiumの内蔵バッテリーは容量が3,230mAh。これが残り容量表示32%の状態になっているときに充電をスタート。フルチャージまでは2時間ちょっとという所でした。

Androidスマホの定番中の定番のアプリBattery MiXで充電の状態を確認してみるとこんなグラフになります。

充電スタート時から容量60%ぐらいまでの所はフルスピードで電力を入れている感じで、充電中にちょっと確認した感じでは1分1%以上のペースで充電が進む感じでした。

65%を超えたあたりから充電速度の調整が始まって流す電流を減らしていっていますね。

これで必要以上にバッテリーに負担をかけることなく、かつ、できるだけ速いスピードでの充電を行なうよう制御を行なっているのだと思います。

バッテリーの容量が少ないうちの充電スピードが速いので、充電ゼロに近い所からフルチャージまででも2時間半かかるかどうかぐらいの時間で充電を終わらせられそうです。

充電中のスマートフォン側の温度は外側を触った感じではほんのり暖かい程度。Battery Mixが読んでいる内部の温度センサーだと38度ぐらいまで上がっていたようですが、外側は持ってもさほど不快な感じはありませんでした。

そして充電中のPowerPort Speed 2の方の温度も触ってみるとほんのり程度。熱いという感じはなく、使っていて不安感は全くありませんでした。

しかし、充電速度の曲線がすごくキレイに細かく制御されてますね。ちょっとびっくりしました。

大容量モバイルバッテリーの充電も期待できそう

QuickCharge2.0以降の充電に対応しているモバイルバッテリーなら、PowerPort Speed 2と組み合わせての充電スピードにはかなり期待できそうですね。

非常にしっかりと電流出力の制御が行なわれているのが分りましたので、大容量のものでも安心して充電できます。

AnkerのPowerCore II 20000だとQC1.0対応のACアダプタでもかなり効率よく速いスピードで充電できましたので、PowerPort Speed 2のような製品は必須ではありませんが、あればさらにモバイルバッテリーの機動性を上げられると思います。