GoogleのAI補助チャットアプリ「Allo」はBot時代の幕開けを告げるか
ついにメッセージング(チャット)領域にインターネットの巨人が乗り込みました。
GoogleがAI補助を用いたチャットアプリ「Allo」を発表しました。(外部リンク:Engadget)
メッセージングサービスと言えば、LINEとFacebookメッセンジャーが国内では有力です。
正直遅すぎると言えるGoogleのチャット領域への参入ですが、思うところをまとめてみます。
Google「Allo」の最大の特徴はAIを活用した自然言語解析による"メッセージ送信・レコメンドの最適化(≒自動化)“である
Google Alloの最大の特徴が、AIを利用した自動応対機能「Smart Reply」搭載です。
Alloはまさしく車社会で1秒でもメッセージ送信の手間を減らしたいアメリカ向けの仕様であり、日本ではすぐには流行らないと思う
というのも、Alloのミソが「機械学習による自然言語処理能力の個人に合わせた最適化を図る」ところなので、ユーザーが使うほどに精度の高い変換予測(返信内容予測)を行ってくれるようになります。
逆に言うと、ユーザーが使わなければ精度は向上しないまま、サービスそのものもグロースしません。
※しかもメッセージアプリの難しい点が、メッセージのやり取りを行う人間同士双方アプリを持っている必要があります。
ユーザーがいなければ、Alloへの広告配信を行う企業も現れないのでマネタイズができないという負のスパイラルに陥る可能性があります。
Alloで全て解決するように検索やMap、YouTubeもAllo上で使えるようにするようですが、それだけではお金にならない赤字を垂れ流す事業になります。
LINEは上手くSMSからの転換期の圧倒的シェアを獲得しましたし、FacebookメッセンジャーはFacebookアプリ本体で使えていたメッセージ機能を切り出すという大胆な方針転換を図ったことにより地位を確立しました。
Google Alloの今後は、非常に難しい船出だと僕は考えています。