Google AdWordsで限られた予算内でCVを最大化するためのポイント

2018年9月21日ウェブマーケティングAdWords,Google,予算,運用

Google AdWordsで広告運用を行っている皆様、普段の予算設定はどうしていますか?

AdWordsの場合、日予算を設定することになると思います。

が、月の予算を単純に日数で割ったものを各キャンペーンに分割して日予算を設定…では問題があります。

もちろん、設定した予算内で必ず収めなければいけない(その場合でも問題ありますが)ならば、上記予算設定でも良いですが、マーケティング担当者であれば与えられた予算内で最大限の成果を求めていくはず。

限られた予算内で最大限の成果をあげるための予算設定を検討します。

参考:https://support.google.com/adwords/answer/2375418?hl=ja&ref_topic=3123046

Google AdWords推奨の方法は4つ

設定した日予算により制限されているキャンペーンの入札単価を下げる

※あまりオススメではないです。

Google曰く、CPC(クリック単価)を下げることにより日予算の"寿命"を伸ばすことにより、クリックが結果として増える可能性があると言っています。

が、諸刃の剣でCPCを下げたキーワードは入札のオークションに負ける可能性が高くなり、その日は(雀の涙ほどの)クリックが増えたとしても、翌日までその設定を残していると競合に入札で負けてImpが出なくなることも考えられます。

入札単価を下げた場合は、数日おいてから掲載結果を確認した方が良いとヘルプに書いてありますが、翌日にでも確認しにいかなければダメだと思いましょう。

自動入札ツール(コンバージョンオプティマイザー or 入札戦略)を使う

※オススメしません。

Googleのヘルプでは、上記入札単価の引き下げを人の手でやるよりも、自動入札ツールにより自動調整するのもありと言っていますが、CO(コンバージョンオプティマイザー)や入札戦略には"キャンペーンか広告グループ単位で月15件のコンバージョン"が必要な条件となっています。

入札の部分を完全にGoogleに委ねて自動化してしまうため、確かに設定した日予算の範囲内での入札を行ってくれるものの、予定通り予算を使い切れるかと言われると微妙です。

導入するのであれば、Googleの自動入札ツールについて書いた記事を読んでから導入することをオススメします。

配信方法を"集中化"ではなく"標準“にする

※+曜日・時間帯での入札調整を行えば、恐らくベストな設定になる。

配信方法についてはデフォルトで"標準"になっていますが、それだけではダメです。

加えて、曜日や時間帯、出来れば配信地域等も含めて入札単価の調整を行うことで、より精度の高い予算費消が可能になります。

詳しくはこちらも御覧ください。

キャンペーンの"推奨予算"を確認し、それを設定する

※未知数。

…これを基準に設定している人っているのかな?

ヘルプ曰く、以下の要素から算出されているようです。

推奨予算は次の要素に基づいています。

・最近の掲載結果

・現在のキャンペーンの予算

・キーワード

・ターゲット設定

が、頻繁に設定した日予算に達しているような場合や、十分に予算の費消に関するデータが集まっている場合のみ上記推奨予算は表示されるとのことで、あまり信用すべき数値では無いと考えても良さそう。

設定した日予算を超えて使われることもある!

実はGoogle AdWordsは、COや入札戦略の導入有無などに関わらず、検索ボリュームが多い日等は広告主のROI(投資収益率)を最大化するように予算が使用されます。

つまり、広告効果の高い日には予算が多く使われ、効果の低い日に関しては入札を抑制して予算を少なく使い、1ヶ月トータルでのROIを最大化するということです。

日予算の120%まで使われることがあるが、1ヶ月の予算の上限金額(日予算×30.4)を超えて請求されることは無い

AdWordsの運用を行っていると、設定した日予算を超えた金額を使っている日もありますが、月の予算の上限金額(1日の設定予算×30.4)を超えて請求されることは無い仕組みになっています。

仮に越した分がある時は、払い戻しされます

ですが、予算を月の途中で変更した場合はこの上限が外れる(ただし、設定した日予算の120%を越すことは無い)ので、注意が必要です。

予算設定については悩ましいところだと思いますが、ネット広告ほど効果を予測しやすいモデルはありません。

(紙媒体なんて効果を測定することすらできないので、予算取りに非常に苦労するとか。)

一番良いのは、予算のシミュレーションを精緻に立てられる知見を積むということでしょうか。