Facebookが時価総額50兆円の理由をマーケティング目線で解説する

2017年9月23日ウェブマーケティング, 雑記Facebook, ターゲティング, マーケティング, 時価総額

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Facebook広告をそろそろ試してみようかなと考えている僕です。こんにちは。

設立12年目となろうとしているFacebookですが、既に日本の時価総額1位であるトヨタ自動車をとうに抜き去り、時価総額は50兆円に達しました。

時価総額というのは 発行株式数 × 株価 で決まるため、それだけFacebookは投資家から期待されているということも伺えます。

Facebookの売り上げは、基本となるプロダクトがFacebookアプリ(無料)のため、ほぼ「広告売り上げ」になる訳ですが、年間売り上げが1兆5,000億円ほどとなっています。

利益に関しては、計算してもあまり意味は無いのですが、一般的に広告売り上げの利益率は30%ほどと言われているため、広告売り上げのみの純利益で年間4,500億円ほどでしょうか。

※純利益は人件費や企業買収、新規事業への投資額等により変動する(で合っている?)ため、見てもあまり意味はありません。

Amazonがその代表例で、彼らは売り上げのほとんどを新規事業に投資し、利益が0に近い状態(or 赤字)を作り出しています。

税金額を限りなく抑えて投資に回すのは、合法かつ一番良い方法(ただし投資家が納得すれば)かと思われます。(会社にキャッシュが無い場合、主要事業が上手くいかなくなると資金がショートする非常に危険な状態でもあります。が、Amazonは盤石なビジネス基盤を作り上げたのでそれが出来ています。)

今回は、なぜこれほどまでにFacebookの時価総額が膨らんだのかについて、マーケティングの観点で解説していきます。

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Facebookのユーザー情報は”世界一正確

マーク・ザッカーバーグは最初大学生のプロフィールサイトとしてFacebookをオープンしました。

当時は恐らく、ここまで広告売り上げが上がるとは思っていなかったはず。(Googleも2003年にはまだそこまで大きくなかった。いや、分かっていたら天才だと思う。)

Facebookに登録されている情報はユーザー自身の「実情報」であり、精度が100%に近い

Facebookに登録する時には、自分の名前を実名で登録します。

さらには学歴、職歴、所在地、年齢、性別、結婚情報、恋愛情報…etcといった、知らない他人には絶対に話すことのない情報をユーザー自身で惜しげも無く登録していきます。

だからこそ、プライバシー設定も重要になります。

広告配信を行う場合、ターゲティングの精度が上がるほど配信効率が上がる

Facebookの広告配信で出来ることはそこまで多くなく、機能的にはGoogleのような検索エンジンの方が圧倒的に進んでいます。(語弊がある言い方ではありますが、Googleはユーザーの検索クエリに応じた広告配信システムの中での最適化という意味で、Facebookよりも”広告配信技術において”機能的には大幅に進んでいる。)

が、FacebookはGoogleでは足元にも及ば無いほどの圧倒的な精度の個人情報を有しており、それを元にユーザーをターゲティング(カテゴライズ)して広告配信をするだけで、Googleよりも成果をあげられる可能性が高いのです。

Googleもリマーケティングリストの設定等できますが、その精度はFacebookのターゲティングに比べたら到底敵いません。

Googleはリタゲタグを踏んだユーザーしかリターゲティング出来ないのに対し、Facebookは登録ユーザー全員をターゲティング出来る

GoogleがFacebookに敵わない理由は簡単で、ページに訪れたユーザーしかリターゲティングすることが出来ないからです。(もっと細かく言うと、Googleのリマーケティング用のjsタグを踏んだユーザーしか追えない。)

ですが、Facebookの場合は登録しているユーザー全員の個人情報を保持しているため、精度の高い広告配信を行える範囲(ユーザー数)が圧倒的に広いのです。

だからこそ、Facebookの広告配信を利用する企業がこれほどまでに伸びてきた訳です。

Facebookによる広告配信により、ユーザーの認知度が向上する←ユーザーに検索を促す

2015年12月の調査結果より、Facebook広告を見たことによりモバイルで平均6.3%、PCで平均9%の検索トラフィックの増加が起こったとのことです。(参考:http://unyoo.jp/2016/01/facebook_measuring-campaign-effectiveness/)

Facebookで広告配信を行うことは、単にFacebook内でのアクションをユーザーに促すだけでなく、興味を持ってもらって検索するという行動にまで繋がる副次的な効果がある

SNSの拡散性を利用することにより、これまでのGoogle検索のような”能動的な“ユーザーだけでなく、タイムラインに流れてきた広告を見る”受動的な“ユーザーにも精度高くアプローチができるようになったのは、ネット広告のマス化という意味で大きなパラダイムシフトな気がします。

Facebookの動画広告はYouTubeでのそれを遥かに超える配信効率(のはず)

Facebookの動画広告は、Facebook特有のユーザーターゲティングによりYouTubeのTrueView広告より断然配信効率が高いと考えられます。(再生回数のカウント方法が異なるので、一概には言えませんが)

が、YouTubeはGoogle傘下の企業であり、動画配信のロジックもGoogleディスプレイネットワークの範疇でしか無いので、Facebookを超える精度での配信が出来る日が来ることはほぼ無いでしょう。

Instant Articlesから広がる、人々をFacebookアプリに”幽閉“する動き

Instant Articleとは、Facebookのニュースフィード上に表示される記事をユーザーがクリックすると、Facebookアプリ内でページの読み込みが行われ、リンク先に遷移する必要が無いというもの。(参考:http://jp.techcrunch.com/2015/05/13/20150512facebook-instant-articles/)

Instant Articlesとはウェブに遷移させていたユーザーをFacebookアプリ内で完結させようとする仕組み

ウェブの読み込みを行うよりも10倍早く記事が表示されるとのこと(上のリンク先の動画を見ると、早すぎて最早読み込み時間は0に近い)で、既にFacebookのiPhone,Androidアプリ両方に導入されています。

ということは、メディア側はFacebookでのニュースフィードの配信に最適化すれば良く、検索エンジン最適化(SEO)を気にする必要が無くなります。

従って、ユーザーの”検索”という行為自体が減っていき、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの生態系を脅かすことにつながるのです。

Facebookはウェブ、アプリ内での広告配信を行っている = Adblockでの広告ブロックの影響を受けない

ネット広告に対するヘイトは日々高まっており、ウェブ広告を閲覧しないように設定できるAdblockの流れは確実に広がっています。

iOS9で搭載されている広告ブロック機能もその一つで、GoogleやYahoo!の広告収入は多少なりとも減少する可能性があります。(モバイルウェブのトラフィックが増え続けている点から考えて。)

(もちろん、収益柱であるアプリはAppStoreやAndroidStoreからの配信という要素はありますが)Facebookアプリ内での広告掲載可否はFacebook自身が持っており、自身のメディアで全て完結するという強みがあります。

今後はFacebookによるDMPの外部への提供等進んでいく流れだと思われ、Google経済圏だったネット広告の分野に風穴を開けたとも言えるでしょう。

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